こんにちはYukaです。
去年の夏から実はYukaチームは私ひとりから、SahiroさんとNanaさんを迎えて3人のチームになって約一年一緒に頑張ってきました!
また今度チームで働く話しは別でできればなと思うんですが、今日はチームで動画編集をする話です。
チームの中でSahiroさんは編集に特化したクリエイティブアシスタントとして入ってもらって、私も他の人と一緒に編集するのは初めてだったので、1年間色んなワークフローを試して来ました。
うちのチームはNanaさんがカリフォルニア、Sahiroさんがテキサス、私はNYに住んでいて、最初から完全リモートチームです。リモートで動画編集するには、ファイルのやりとりがめんどうでした。
最終的に、今はDavinci ResolveのBlackmagic Cloudを使った共同編集に行き着いて、ここ数ヶ月間使ってきたのですが、本当に最高で初めて使ったときは涙がちょちょぎれました。
先月のWWDCのときは、2日間で動画を5本出すことができたんですが、Sahiroさんと私のチームワークもすごかったけど、Blackmagic Cloudでデータのやりとりや、バージョン管理が一切いらなくなったからできたことでした。
この動画では、うちのチームの編集ワークフローを紹介しつつ、Blackmagic Cloudの使い方についても紹介したいと思います。
Blackmagic クラウドって何?
Davinci Resolve 18から導入された、Blackmagic のサービスで、Davinci Resolveのプロジェクトライブラリをクラウドでシンクできます。つまり、同時に、複数人が、同じプロジェクトをいじることができて、ファイルを送りあったりする必要がないんです!
Blackmagic さんは、Davinci Resolveのほとんどの機能が無料で使えてしまったり、カメラ買ったら有料版のDavinci Resolveがついてきたりと、ソフトウェアがいつもめちゃ太っ腹なんですが、Blackmagic Cloudでもその太っ腹っぷりを発揮してくれていました。
編集チームのホストがプロジェクトライブラリをシェアすることで、相手がどこにいても同じタイムライン上でリアルタイム編集やカラー変更をすることができる。
$5.00/monthで最大10人とコラボできる(コラボレーターは無料です!)
Blackmagic Cloudをはじめる
私:ホスト Sahiroさん:コラボレーター
Y: blackmagicdesign.com からサインアップして、クレカを登録します
S: 編集者の人もIDは必要だけど、クレカを登録必要はありません
Y: Cloud Libraryを作って、Sさんを招待する
Y & S: DropboxやGoogle Driveなどのクラウドサービスを用意する(私達はDropboxを使っています)
Y & S: 各自でプロジェクト設定>Path MappingでProject Media Locationsに共有フォルダパスを追加
ちなみにDropboxは、2TBのファミリープランを使っていて、MacアプリをDLして、Finderで使えるようにしています。
こうすることによって、私がDropboxのフォルダに追加したデータがSahiroさんのMacに勝手にDLされていて、編集しようと思ったときには何もアクションをしなくても編集を開始することができます。
共同編集してみる
新しい動画を作るときに行っているワークフローは、
Y: 撮影したデータをDropboxに入れます。
フォルダやプロジェクトファイルの命名規則は、YYMM_projectnameというような感じでつけています。
Y: DRのCloud Projectを作成します。(ホストしか作れない)
Y: プロジェクトを開いて、動画素材を入れる
Y: File > Multiple User Collaboration をオンにする
S: プロジェクトを開ける
共同編集とはいえ、同じタイムラインを複数人が同時にいじってしまうと整合性が取れなくなってしまう恐れがあるので、ビンごとにひとりだけが編集できるようになっています。
ビンをロックしたりアンロックしたりすることができて、ロックしているときは、他の人はViewオンリーになるので様子を見ることはできるけど、編集することはできません。
誰かがロックして作業中のときは、このようにその人のイニシャルが表示されます。
例えば、先日のMacBook Airのレビュー動画のプロジェクトフォルダには、メインのビンと、縦型動画のためのビンがありました。
Sahiroさんがメインの動画を編集している間に、私は縦型動画を編集するということが可能になります。
ワークフローがどう変わったか
Blackmagic Cloudを導入する前は色々と試行錯誤して、
Y: 撮影したら、ファイルをDropboxにアップロード
S: DropboxからローカルへDL
S: Prでプロジェクトを作って編集
S: .prj ファイルをGoogle Driveにアップロード(これはDropboxのファミリープランにする前だったので、Google Driveを使う必要がありました。)
Y: .prj をDLして、Dropboxに入れて、開く。最終調整する。
Fusionで作ったモーショングラフィックや、カラーの情報も全てそのまま共有されて、便利です。
このようにアップロードしたりダウンロードすることをお互いがしないといけなくて、その分時間がかかったり、お互いが順番に変更を加えたい場合、何度もそのプロセスを繰り返さないといけなく、大きいプロジェクトだとバージョン管理が大変になってしまいました。
Cloudだと、ダウンロード・アップロードを手動ですることなく、ファイルを渡すためにはただビンをロックして一言声をかけるだけで済むので、かなりの時短になりました。
冒頭に言ってたWWDCのときは、複数の動画を同時に作業していたので、動画プロジェクトファイルを行き来したりで、めちゃくちゃ大変だったんですが、撮ったものをDropboxに入れるだけですぐにSahiroさんが作業できて、Discordでチャットしながら効率よく進められました。
日本で使えるのはいつ?
実はこの機能はまだこの動画撮影時は日本でリリースされていなくて、今のところはアメリカとヨーロッパで使うことができます。
もうすぐ日本でも使えるようになると思うのですが、まだ日程などは出ていないので、リリース時が分かり次第コメント欄や概要欄をアップデートしますね!
まとめ
ということで、YukaチームのBlackmagic Cloudを使った編集ワークフローを紹介してみました!
複数人でDavinci Resolveを使って同じプロジェクトを編集する方は、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。10人までが月額5ドルで使えるので、ぜひ使えるようになったら試してみてください。
まだチュートリアルなども少なくて、手探りで使っていますがもし何か質問などあればコメントで教えてくだされば、できるだけお答えします!
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